【初学者向け】パーミッションって何?分かりやすく解説
パーミッションとはファイルやディレクトリに対したアクセス権限のことです。ユーザーやグループがファイルやディレクトリを読み取ったり、書き込んだり、実行したりするための権限を制御します。
パーミッションはセキュリティの観点から重要であり、機密性の高いデータに対するアクセスを制限するために使用されます。
今回はLinuxやMacなどUNIX系OSでの解説になります。詳しくは以下をご覧ください。
※パーミッションの概念自体はOSに依存しませんが、Windowsなどその他のOSでは、パーミッションを実装する方法や構文は異なる場合があります。
目次
数字や英字に秘めた意味
パーミッションは「755」のように数字、または「drwxr-xr-x」のように英字とハイフンを組み合わせたもの(英字のみの場合もあり)です。これらは以下のようなアクセス権限を意味します。権限なしの場合は「-」が表示されます。
アクセス権限 | 数字 | 英字 |
---|---|---|
読み取り | 4 | r |
書き込み | 2 | w |
実行 | 1 | x |
順番に秘めた意味
英字(ハイフン含む)の場合、左から順にファイルの種類、所有者、所有グループ、その他、に対したアクセス権限を意味します。
数字の場合は、左から順に所有者、所有グループ、その他、に対したアクセス権限を意味します。755は上記のアクセス権限と同じ意味です。rwx = 4 + 2 + 1 = 7、r-x = 4 + 1 = 5になります。
パーミッションの例
パーミッションの例を4パターン詳しく解説します。
drwxrwxrwx(777)
d ▶︎「ファイルの種類」が「ディレクトリ」であり、
rwx ▶︎ 「所有者」に「読み取り」と「書き込み」と「実行」の権限があり、
rwx ▶︎ 「所有グループ」に「読み取り」と「書き込み」と「実行」の権限があり、
rwx ▶︎ 「その他」に「読み取り」と「書き込み」と「実行」の権限があることを示しています。
drwxr-xr-x(755)
d ▶︎ 「ファイルの種類」が「ディレクトリ」であり、
rwx ▶︎ 「所有者」に「読み取り」と「書き込み」と「実行」の権限があり、
r-x ▶︎ 「所有グループ」に「読み取り」と「実行」の権限があり、
r-x ▶︎ 「その他」に「読み取り」と「実行」の権限があることを示しています。
-rw-r--r--(644)
- ▶︎ 「ファイルの種類」が「ファイル」であり、
rw- ▶︎ 「所有者」に「読み取り」と「書き込み」の権限があり、
r-- ▶︎ 「所有グループ」に「読み取り」の権限があり、
r-- ▶︎ 「その他」に「読み取り」の権限があることを示しています。
-r--r--r--(444)
- ▶︎ 「ファイルの種類」が「ファイル」であり、
r-- ▶︎ 「所有者」に「読み取り」の権限があり、
r-- ▶︎ 「所有グループ」に「読み取り」の権限があり、
r-- ▶︎ 「その他」に「読み取り」の権限があることを示しています。
最後に
ざっくりではありますが、以上がパーミッション解説となります。とりあえずこれを知っておけばいい、という点をまとめました。個人的にはパーミッションの英数字を解読するのは苦手意識があったので、参考になればと思い共有させていただきました。